【総領事館からのお知らせ:安全対策情報等:12月】
平成26年12月11日(総14第23号)在デンパサール日本国総領事館
1治安情勢
インドネシアの治安当局は、例年、クリスマス及び年末年始はテロの脅威が高まる時期として、本年も同様に警戒を強めています。バリ州警察本部は、現地時点で州内における具体的なテロ情報は認められないとしていますが、この時期は多くの人々が集まる時期でもあり、不測の事態に巻き込まれないよう、最新の関連情報の収集に努めるとともに、自らの安全確保を心掛けて下さい。
2一般情勢
(1)ガソリン価格の実質値上
11月18日、インドネシア政府は、補助金付き燃料の値上げ(補助金削減)を実施し、レギュラーガソリン(プレミウム)を8,500ルピア、軽油(ソラー)を7,500ルピアとしました。これに関し、これまでのところは当地で大きなデモ等の混乱は発生していません。
(2)交通事故
バリ州警察によれば、本年1月から10月までの間に警察へ報告があった州内の交通事故は計1,501件で、480人が死亡、339人が重傷を負っている由で、統計上は、例年に比べて若干少なめに推移しています。しかし、単純に比較はできませんが、バリ州の人口に対する交通事故死者数の割合は、日本の約3倍となっています。なお、当地では、交通マナーの悪さだけでなく、ヘルメットなしでのオーバイの運転や携帯
電話を使用しながらの危険運転など、安全運転に対する意識が低く、重大事故も発生しています。また、飲酒運転は当地でも禁止されています。外国であれば少しぐらい大丈夫だろうと安易に考えていると、取り返しのつかない重大事故を起こすことになりかねません。飲酒運転は、当地においても日本と同様、絶対に厳禁であることを確認して下さい。また、その他、交通事故にはくれぐれも御注意下さい。
(3)ダイビング中の観光客の死亡
11月30日、カランアッサム県トゥランベンの海岸付近において、海面に浮上したマレーシア人観光客グループが、ガイドと共に泳いで海岸まで戻ったところ、そのうち途中でグループから離脱した男性1人が上陸しておらず、海面で意識不明の状態で発見され、死亡が確認される事案が発生しました。
(4)外国人の不法就労
当地入国管理局は、就労資格を持たない外国人が、国内で実質的に労働に当たる行為を行っているケースが多い現状を問題視しており、関係機関と連携した取締りを強化しています。過日、ホテル等各所への集中した一斉捜査が行われ、外国人15人(邦人1人を含む)が資格外活動(不法就労)により摘発されました。
(5)麻薬事案
11月25日、デンパサール地裁は、0.03グラムのヘロインを使用した容疑でデンマーク人男性に9ヶ月の禁固刑を下しました。
3邦人事件・事故関係
当地においては特段の邦人事件・事故の報告は受けておりませんが、クタやレギアン地区では、依然としてスリやひったくりが多発しているとの情報があります。年末年始は、人の往来が増え、不在宅も多く、多数の旅行者が当地を訪れることなどから、一般的に各種犯罪が増える時期とされています。特に、盗難(ひったくり、スリ、置き引き、空き巣など)被害は、防犯を心掛けることにより、未然に防げるケースが多いと思われます。所持品・貴重品の管理に十分お気を付け下さい。なお、ジャカルタにおいては、南ジャカルタのメガクニンガン付近において、夜間、邦人女性が白色の車体のタクシーに乗って強盗の被害に遭う被害が11月下旬から12月上旬にかけて2件発生しています。手口は、同タクシーに乗車後、後部座席が前に倒れてトランク部分から知らない男が現れてナイフで脅すもの、運転手が仲間の男一人を乗せ込んで金品等を強奪するというものです。ジャカルタの日本大使館では、タクシーを利用する際には、信頼できるタクシー会社を利用すること、万が一被害にあった場合、身の安全を第一に考え抵抗しないこと(犯人はナイフ等の凶器を有しているのが普通)等を呼びかけています。
4その他
(1)年末年始の当館休館日当館は、土日も含めると12月27日(土)から翌年1月4日(日)まで休館となります。なお、当該期間を含む夜間・休日においても、緊急の場合は、当館代表電話番号に御連絡下さ
い(代行業者受付)。
(2)総領事館からの情報提供
地震等の災害や緊急事態等が発生した場合には、一斉メールの他に総領事館の公式フェイスブックでも情報を掲載しています。総領事館のフェイスブックも併せてご利用ください。
以上