バリ島ガイドーバリ島の海外観光客受け入れ再開

総領事館からのお知らせ:安全対策情報等:9月

【総領事館からのお知らせ:安全対策情報等:9月】
平成26年8月15日(総14第18号)
在デンパサール日本国総領事館

1.治安情勢

(1)8月16日、西ヌサ・トゥンガラ州ビマ県内のアンバラウィ警察分署長が何者かによる銃撃で死亡する事件が発生しました。今年になってビマ県で発生した警察官銃撃事件は3件目に上っています。
(2)バリ州関係当局によれば、州内においては、ISIS(イラク・シリア・イスラム国)を支持する過激グループの活動やその兆候は確認されていない由ですが、警察をはじめとする治安当局は、こうした者のバリ州への流入阻止などへの監視を強化しています。また、過日、ソーシャルメディア上において、ISIS支持者によるボロブドゥール寺院(中部ジャワ州)爆破計画の情報が流れたことを受け、バリ州内においてもブサキ寺院等の歴史的・文化的遺跡に関連した重要施設に対する警備を強化する動きがあります。
今後もテロ関連情報には引き続き御注意下さい。

2.一般情勢

(1)麻薬・薬物事案
8月13日、デンパサール市内において、フランス人男性がコカイン約3グラムを所持していたとして警察に逮捕されました。同人は、ナイトクラブでコカインを購入した由です。クタ等の繁華街では麻薬・薬物の勧誘が行われるなど、当地の麻薬汚染は深刻な状況で、警察は、おとり捜査を含む厳しい取締りを行っています。くれぐれも安易な気持ちでこうした勧誘に乗らず、絶対に麻薬・薬物に手を出さないようにして下さい。
(2)観光船の沈没
8月17日、20人の外国人観光客を乗せてバリ島からコモド島に向かっていた観光船が西ヌサ・トゥンガラ州ビマ県沖合で沈没する事件が発生しました。多くの観光客は、漂流後に救助されましたが、報道等によれば2名が行方不明のままとなっています。
(3)乾期による影響等
乾期の影響で毎年この時期にアグン山の斜面で山火事が発生していますが、9月8日の時点で4カ所の地点で山火事が発生しています。当局は他の地点への延焼にも警戒しています。また、本年の乾期は長く続くとの予想もあり、タバナン県やカランアッセム県では、干ばつにより、米などの農産物の収穫に影響が出てくるとも見られています。

3.邦人事件・事故関係

(1)深夜・早朝時間帯におけるひったくり被害
これまでも累次お知らせしていますが、深夜・早朝時間帯に外国人旅行者が、クタ・レギャン地区でひったくりに遭う被害が続発しています。8月20日、邦人女性旅行者が同地区でまた被害に遭いました。同日午前4時頃、被害者が友人とホテルへ帰るため道路を歩いていたところ、後方から近づいてきたオートバイ2人乗りの犯人にバッグをひったくられるというこれまでと同様の手口です。
最近の同地区におけるひったくり被害の状況から、共通して次のことが言えます。
【被害者の行動パターン】
①深夜1時以降まで繁華街にて飲酒(特にクタの爆弾テロ事件追悼モニュメント周辺のナイトクラブ)
②ホテルまで徒歩で移動

③女性のみのグループ

※犯人からすれば、深夜・早朝の繁華街及びその周辺で(=酒に酔っていて無防備)、道路を歩いている(=犯行が容易)、女性旅行者グループ(=仮に抵抗されても力ずくで犯行可能で逃走も容易)は、格好のターゲットです!
【被害に遭わないためには】
①深夜の外出は控える
②徒歩での移動は極力避け、周囲の警戒を怠らない
③不審な人物につけられている気配を感じたら、警備員のいる店等に助けを求める
(2)ナイトクラブ内でのスリ被害
9月3日及び6日のいずれも深夜1時過ぎ、クタ地区のナイトクラブ内において、邦人旅行者が旅券・現金等を抜き盗られる被害が2件報告されました。
繁華街のナイトクラブでは、深夜まで多くの外国人観光客で賑わっていますが、店内が混雑している上に、飲酒や開放的な雰囲気から客の防犯意識が薄れることもあり、こうしたスリや置き引きの被害に遭い易い場所とも言えます。右リスクを十分認識の上、行動することが大事
です。
(3)クレジット・カードの不正使用事案
本年3月に旅行で当地を訪れた邦人夫婦から、最近ご相談があった事案です。同夫妻が旅行中、クタビーチで「ワヤン」と名乗る男に日本語で声を掛けられ、男の車でサーフィンと買物へ連れて行ってもらいましたが、サーフィン中、男は同夫妻の手荷物(カード在中)を車に載せたままいずれかへ行き、しばらくして戻ってきました。その際に手荷物に異常はありませんでしたが、日本へ帰国後しばらくしてから、カード会社から身に覚えの無い請求(計約20万円分の買物)があり、カードが不正に使用されていたことが判明したとの由です。今回不正使用されたカードは、予備で持参した全く使用していないカードで、また、不正使用額が高額であったことから、被害者はすぐに本件に気づいた由です。この手口は、犯行の発覚を気づかれ難くする(又は遅らせる)ための巧妙な方法で、潜在的に同様の被害が発生している可能性もあります。見知らぬ者からの甘い誘いと各種カード類を含む貴重品の管理には十分に御注意下さい。
(4)旅券の有効期間に関する注意
8月27日、他国を経由して当地へ入国しようとした邦人旅行者が、旅券の有効期間の残存が6ヶ月未満であったことを理由に入国を拒否される事案がありました。
インドネシア入管局の規則により、旅券の有効期限が6ヶ月未満の場合は入国は認められていません。また、これ以外の入国拒否事例として、空港で到着ビザを取得して入国しようとした邦人旅行者が、旅券に査証(VISA)シール添付及び入国スタンプを押すための無使用のページが残っておらず、入国を拒否される事案も過去に発生しています。ついては、旅券の「有効期限(6ヶ月以上必要)」及び「査証ページの残存(最低でも1ページ以上必要)」には御注意下さい。

4.その他(国内線出発ターミナルの変更)

ングラ・ライ空港の国内線出発口は、昨年10月にオープンした国際線新ターミナル1階の一部を利用する暫定的な運用がなされてきましたが、空港公団によれば、旧ターミナル(国際線)の改装が終わり、来る9月17日から、同ターミナルへ国内線出発口を変更する由です。
以上
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