バリ島ガイドーバリ島の海外観光客受け入れ再開

総領事館からのお知らせ:安全対策情報等:2月

【総領事館からのお知らせ:安全対策情報等:2月】平成26年2月14日(総14第03号)
在デンパサール日本国総領事館

1 治安情勢

1月20日、スラバヤ市内においてテロリスト容疑者2名が逮捕され、容疑者自宅から、使用可能な状態の手製爆弾等が押収されました。爆弾テロが実行される直前であったとみられ、スラバヤ市内の警察詰所や歓楽街等をテロの標的としていたとされています。
バリ州においては、最近はテロに関連した事案は発生しておりませんが、バリ州警察は、海上警察警備艇による沿岸海域のパトロール、主要港湾の監視、小さな漁港における地元住民との協力等、テロリストの侵入に対する警戒を強化しています。テロ関連情報には、引き続き御注意下さい。

2 一般情勢

(1)鳥インフルエンザ
1月25日、デンパサール市サンラ病院において、サウジアラビア人旅行者(71歳)が死亡し、その症状から、「鳥インフルエンザ(H5N1)」あるいは「中東呼吸器症候群(MERSコロナウィルス)」の感染が疑われましたが、その後、いずれも陰性であることが判明しました。また、2月初旬、クルンクン県において鶏が突然死し、その飼い主の鳥インフルエンザ感染が疑われましたが、検査の結果、陰性であることが判明しました。鳥インフルエンザへの感染を予防するため、生きた鳥を扱う市場、鳥の死骸や排泄物には近づかないように御注意下さい。
(2)狂犬病
1月25日、ブレレン県で狂犬病の症状により1名の児童の死亡事案が発生しています。同児童は、12月27日に犬に噛まれ、狂犬病ワクチンを接種していなかった由です。
(3)麻薬事案
1月19日、覚醒剤3㎏を密輸入しようとしたフランス人男性が空港税関で逮捕されました。インドネシアでは、麻薬事案には死刑を含む重い刑罰が科されることがありますので、麻薬には絶対に手を出さないようにして下さい。
(4)暴力団同士の抗争
1月27日及び28日、ギアニャール県において、Preman(暴力団)同士の抗争事件があり、関係者の車が燃やされたり、家が投石されたりし、ケガ人も出る事態へ発展したことから、地元警察は、多数の警察官を動員して事態の収拾を図りました。こうした事案に巻き込まれないようにするため、多くの人が集まったり、叫び声や大きな物音がする場所等、不穏な場所へは近づかず、直ちにその場から離れるようにして下さい。
(5)外国人の侵入強盗被害
1月31日未明、カランアッサム県において、覆面をした3人組の強盗がフランス人宅へ押し入り、刃物て脅し、現金や貴金属等を強奪する事件がありました。また、同県では、2月1日未明にも、ロシア人旅行者の宿泊するバンガローへ何者かが忍び込み、現金やパソコン等が盗まれる事件も発生しました。仮に、強盗が押し入ってきた場合には、凶器を所持している可能性がありますので、無理に抵抗せずに身の安全を最優先とした措置を講じて下さい。
(6)海でのレジャーに関する注意
当地気象庁によれば、最近の海域は荒天候のため、波が高く、場所によっては4メートルの高さに達することもある由です。2月4日には、タナロット海岸の岸壁近くで写真撮影をしようとしていた観光客の一家3名が波にのまれ、子供1名が死亡する事案も発生しています。海でのレジャーを行う場合には、天候や波の状況を見極めるなど御注意下さい。

3 邦人事故・事件関係

(1)スリ被害
昨年末、邦人旅行者が友人と共にクタ地区の大型ショッピングモール内で買い物中、背負っていたリックサックのジッパーが開かれ、携帯電話を抜き取られる被害にあった旨当館に報告がありました。被害者によれば、思い当たる節としては、支払いのために店の前に並んでいた際に、中国人系と思われる50歳代の女性が後方からぶつかってきて、その際に現場にいた同グループの2名の女性に抜き取られたのではないかとの由です。
(2)ホテル客室内での盗難被害
1月16日、邦人旅行者が、宿泊するホテルの客室内に貴重品を含む鞄を置いたまま外出したところ、鞄に在中していた現金やクレジットカード等が盗まれる事案がありました。被害者は、客室のドアがオートロック方式と思い込んでいましたが、実際は、客室のドアが無施錠の状態であった由です。なお、一部のホテルでは、客室内の貴重品ロッカー自体が荒らされたり、ホテル従業員の関与が疑われたりする盗難事案も発生しています。ホテル選びは、信頼のおけるホテルを選択するとともに、貴重品は中身を確認した上でフロントのセーフティーデポジットボックスに預けるなど、貴重品の管理には十分に御注意下さい。
(3)多額現金の遺失
1月21日未明、邦人短期滞在者が、雨宿りのためにサヌール地区のコンビニエンスストアへ立ち寄った際、店の前の椅子の上に、日本円で約70万円の現金とカメラの入ったリュックサックを置き忘れ
る事案がありました。朝になって置き忘れに気づき、探したものの見つからなかったとの由です。遺失・盗難のリスクを考慮し、可能な限り、必要以上の多額の現金は持ち歩かないよう御注意下さい。

4 その他

(1)新たな手口の窃盗に関する注意喚起
最近、ジャカルタ等において、駐車中に何者かにより車の後部ガラスへ紙を貼り付けられ、被害者がそれに気付き、その紙を剥がすために車を降りて車の後方へ回っているうちに、犯人が車内に置いてあるバック等を持ち逃げするといった手口の盗難被害についての情報がもたらされていますので御注意下さい。
(2)警察への登録制度(SKLD)の廃止
従来、インドネシアに居住する外国人は、Polda(州警察本部)に登録(Surat Keterangan Lapor Diri(SKLD))を行うことが義務づけられていましたが、バリ州警察本部によれば、右制度は本年1月1日で廃止されました。したがいまして、今後、この申請や更新は行う必要がありませんが、外国人を滞在させる住居・施設の所有者は、滞在する外国人について、届出(Surat Tanda Melapor(STM))を行うことは依然として義務づけられています。

以上

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